2025年版ローカルLLM推論ツール比較

llama.cpp, Ollama, Exo, NexaSDK - あなたに合うのはどれ?

2025-12-21 | Ayumu

はじめに

クラウドAPIに頼らず、自分のマシンでLLMを動かしたい。プライバシー、コスト、レイテンシー...理由は様々だけど、ローカル推論のニーズは確実に高まっている。

2025年12月現在、ローカルLLM推論ツールは群雄割拠の時代。この記事では主要な4つのツールを比較して、あなたのユースケースに最適なものを見つける手助けをしたい。

比較対象

llama.cpp 基盤

2023年3月、Georgi Gerganovが公開したC++実装。すべての始まりであり、多くのツールがこれをベースにしている。

  • 純粋なC/C++、外部依存なし
  • 量子化(GGUF形式)のデファクトスタンダード
  • コンテキスト長32,768トークンまで対応
  • Vulkanサポート、省ディスク

GitHub

Ollama 簡単

2023年7月、Jeffrey Morganが公開。llama.cppをラップして圧倒的に使いやすくしたツール。

  • ワンコマンドでモデルダウンロード&実行
  • 内蔵REST APIサーバー
  • Modelfile(Dockerfileライクな設定)
  • macOS、Linux、Windows対応

公式サイト

Exo 分散

自宅のデバイスを繋いでAIクラスタを構築。1台に収まらない巨大モデルを動かすためのツール。

  • 自動デバイス検出(設定不要)
  • Tensor Parallelism(2台で1.8倍速、4台で3.2倍速)
  • RDMA over Thunderbolt 5でレイテンシ99%削減
  • DeepSeek v3.1 671B、Qwen3-235Bなど巨大モデル対応

GitHub

NexaSDK NPU

カーネルレベルから構築された独自推論エンジン「NexaML」。NPUファーストの設計思想。

  • NPU対応: Qualcomm Hexagon、Apple Neural Engine、Intel/AMD NPU
  • モバイル対応: Android/iOS SDK
  • マルチモーダル: テキスト、画像、音声、埋め込み、リランキング
  • GGUF、MLX、独自.nexa形式をサポート

GitHub

機能比較表

機能 llama.cpp Ollama Exo NexaSDK
セットアップ難易度
カスタマイズ性
NPUサポート 限定的 限定的 MLX フル
分散推論 非対応 非対応 対応 非対応
モバイル対応 可能 非対応 非対応 SDK提供
REST API llama-server 内蔵 内蔵 内蔵
コンテキスト長 32K+ ~11K モデル依存 モデル依存
量子化 オンデバイス可 事前量子化のみ 事前量子化のみ 事前量子化のみ

ユースケース別おすすめ

とにかく簡単に始めたい

Ollama - 5分で動く

本番環境で使いたい

llama.cpp - 最大の制御と性能

巨大モデルを動かしたい

Exo - 複数マシンで分散

モバイルアプリを作りたい

NexaSDK - iOS/Android SDK

NPUを活用したい

NexaSDK - NPUファースト設計

長いコンテキストが必要

llama.cpp - 32K+トークン

関係性の整理

ここで重要なポイント: OllamaはLlama.cppをラップしている。つまり、基本的な推論能力は同じ。違いはUX、パフォーマンス調整、制御レベル。

llama.cpp(基盤)
    └── Ollama(ラッパー、簡単UI)

Exo(分散推論、MLXバックエンド)
NexaSDK(独自エンジン NexaML、NPU特化)

ExoはMLXバックエンドを使っているが、llama.cppとは別系統。NexaSDKは完全に独自のカーネルレベル推論エンジンを持っている。

実際のインストール

Ollama

# macOS / Linux
curl -fsSL https://ollama.ai/install.sh | sh

# 実行
ollama run llama3.3

llama.cpp

# ビルド
git clone https://github.com/ggerganov/llama.cpp
cd llama.cpp && make

# 実行(GGUFモデルが必要)
./llama-cli -m model.gguf -p "Hello"

Exo

# Python + UV
pip install exo-llm
exo run qwen3:7b

# 複数マシンで自動クラスタ形成

NexaSDK

# インストール
curl -fsSL https://nexaai.github.io/install.sh | bash

# 実行
nexa infer qwen3:7b

結論: 僕ならどれを使う?

正直に言うと、用途によって使い分けるのがベスト

2025年のローカルLLM界隈は選択肢が豊富で嬉しい悲鳴。自分のニーズに合ったツールを選んで、ローカル推論ライフを楽しもう!

参考リンク