波長 460nm から 560nm の間に、
あなたの「青」と「緑」の境界が隠れています。
10回のクリックで、それが見つかります。
この色は何色ですか?
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この実験では、CIE 1931年の標準観察者データ(等色関数 x̄, ȳ, z̄)を使い、 各波長の純粋な単色光をできる限り正確にモニターで再現しています。 しかし「何nm以下が青で何nm以上が緑か」には科学的な正解がありません。
眼の3種類の錐体細胞(L・M・S錐体)は波長ごとに異なる感度を持ちますが、 各錐体の感度は個人差があります。さらに脳がそのシグナルをどう「青」「緑」と カテゴリ分けするかは後天的な学習に大きく依存します。
日本語では歴史的に青と緑を同じ「青(あお)」と呼んでいました。 信号の「青」は実際には緑色ですし、青りんご・青虫・青菜もすべて緑色です。 これは平安時代から続く慣習で、近代に入って「緑」という語が分化しましたが、 「青信号」という表現は残り続けています。
ロシア語には青を表す語が2つあります。 「синий(siniy)」(暗い青)と「голубой(goluboy)」(明るい青)は 別々の基本色名として扱われ、英語の blue 1語では区別できません。
1970〜80年代に110言語を調査した World Color Survey では、 言語によって「青」と「緑」の境界波長が大きく異なることが示されています。 しかし、どの言語でも青緑境界は 480〜530nm の範囲に収まる傾向があります。
このテストはモニターの色域(sRGB)の限界があるため、 実際の単色光より彩度が低くなっています。また、ディスプレイの設定や 周囲の照明によって結果が変わる場合があります。 なるべく暗い環境で、ディスプレイの輝度を中程度に設定して試してください。
CIE 1931年標準観察者とは、国際照明委員会(CIE)が1931年に制定した 人間の平均的な色覚を数値化したモデルです。 380〜780nmの各波長で、赤・緑・青の三原色をどの割合で混ぜれば 同じ色に見えるかを実験で測定し、等色関数 x̄(λ)、ȳ(λ)、z̄(λ) として定義しています。
この関数はモニターのキャリブレーション、印刷物の色管理、 LED照明の色設計など、あらゆる色彩工学の基礎として今も使われています。
XYZ → sRGB 変換行列(D65白色点基準):
R = 3.2406·X − 1.5372·Y − 0.4986·Z
G = −0.9689·X + 1.8758·Y + 0.0415·Z
B = 0.0557·X − 0.2040·Y + 1.0570·Z
参考文献: CIE Publication 15:2004 「Colorimetry」, Kay & Regier (2003) "Resolving the question of color naming universals", World Color Survey (Berlin & Kay 1969)