初期配置 中央の3×3にラテン方陣を置く。各行・各列に3色が1つずつ入る。9×9にしたのは、3×3が中央にぴったり収まる最小の奇数盤だから。81マスは3で割り切れる。
赤白青
青赤白
白青赤
はさみ方 自分の石と自分の石ではさむ。間にある石は色が混ざっていてもまとめて自分の色になる。間を単色に限ると打てる手が激減するので、こちらを採った。一手で2色を同時に奪えるぶん、通常のオセロより一手が重い。
席が回る理由 三色オセロには、3色が完全に対等な初期配置が存在しない。正方盤を自分自身に重ねる変換は回転4つと鏡映4つの計8通りで、この中に3色を順ぐりに入れ替えるもの、つまり3回繰り返して元に戻る操作が無いからだ。実際、中央3×3に3色を3個ずつ並べる1680通りをすべて調べても、最初に打てる手の数が3色で揃う配置は一つも無かった。上の配置では10/11/11になる。
同じAI同士で1500局打たせると、勝率は赤27.2% 白33.1% 青39.6%に偏る。主対角線に3つ並んだ色は斜めから挟みにいけないぶん不利で、そこに先手が重なると特に苦しい。そこで3局のあいだ、初期配置の並びと打ち始めを一つずつずらす。3局を通せば、主対角線に乗る不利も先手の不利も、全員が1回ずつ引き受けることになる。
AI 3人だと相手の損がそのまま自分の得になるとは限らないので、ミニマックス法が使えない。かわりにmaxn、各プレイヤーが自分の評価値を最大化する3分木探索を、持ち時間まで反復深化で回している。評価は位置の重み・石数・打てる手の数を、局面の進み具合で混ぜたもの。
2体のAIは狙いが違う。片方は自分の評価だけを上げる。もう片方は自分の評価から首位の評価を差し引いた値を上げるので、抜け出した相手を狙って叩く。おかげで、勝ち目の薄くなった者が誰を勝たせるか選べる場面が生まれる。